スケジュール


不完全の物語 Narratives of Imperfection

クリスティーナ・シュタッドルバウアー | Christina Stadlbauer

日 程 2019年12月10日(火)〜12月22日(日)
時 間 11時〜18時(最終日15時まで)月曜日休廊
レセプション 12月10日(火)16時〜18時
主 催


クリスティーナ・シュタッドルバウアーは、破損と修復について探究し、ひび割れや欠損、完全の不可能性について新たな視点を繰り広げます。シュタッドルバウアーの作品には彼女が長年研究を続けてきた金継ぎの影響がみられます。日本の伝統技法である金継ぎは、割れた陶器を漆と金や銀を用いて修復し、形あるものはいつか壊れるという概念のもと発展しました。シュタッドルバウアーはこの概念を出発点とし、接着することによって物を修復するというよりもむしろ回復させるという考え方を提唱します。そして我々の物に対する価値の付け方やその習慣的傾向について問いかけます。
本展覧会では儀式、微生物の生命体に関する調査、および地震発生時の観察などに関する作品を展示いたします。




クリスティーナ・シュタッドルバウアー | Christina Stadlbauer

クリスティーナ・シュタッドルバウアーはアーティストであり研究者でもある。様々な学問分野のはざまで研究し、ヒト以外の生命体に関する探究を深めてきた。そこには群れのなす知性(集合知)、種をまたいだ生物同士のコミュニケーション、そして文化と自然の関係性などが含まれている。クリスティーナの作品には生命の本質、つまり物質性と儚さへの深い敬意が反映されている。 クリスティーナは化学の博士号を取得しており、そのアーティスト活動は彼女の科学者としての理解と背景に培われ影響されている。
彼女は、Melliferopolis(都会の環境でのハチの育成)、The Institute for Relocation of Biodiversity(人間が引き起こした環境破壊や温暖化により元来の生息地での存続を脅かされている種族が新たな生息地を見出すことを促す架空の機関)、Kin Tsugi Transformations(金継ぎによる変化)などの長期にわたる独自の構想を発信し続けている。
http://christallinarox.wordpress.com


多摩美術大学大学院修士課程工芸専攻
ガラス研究領域修了制作展

「ここから」

日 程 2020年2月18日(火)〜23日(日)
時 間 11時〜18時(最終日17時)月曜日休廊
レセプション 2月19日(水)17:00〜19:00

今回の展示は、多摩美術大学大学院修士課程ガラス研究領域を修了する塩田裕未と大澤悠介の修了制作展です。大澤は、「思い出」よりも重く「記憶」よりパーソナルな、こころの底に溜まった大切な何かを、ガラスの中に落とし込んだような作品を制作しています。塩田は、ものや人の「表面」には、そのものの「内側」が色濃く現れると考えます。ガラスの表層と内側が調和することで心象表現としています。ぜひご高覧ください。



大澤悠介

プロフィール
1995年  埼玉県生まれ
2018年  多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスプログラム 卒業
2020年  多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程工芸専攻ガラス研究領域 修了予定
展覧会 2016年 選抜展「多摩美術大学工芸学科ガラスプログラム作品展」町田市役所 東京
2017年 工芸学科ガラスプログラム学外展示「1175°C」長池公園 東京
2018年 工芸学科卒業制作展「かがり」青山スパイラルガーデン 東京
2018年 瀬戸市美術館特別展「GEN ガラス教育機関作品展」 瀬戸市美術館 愛知
2018年 企画展「Numbers ナンバーズ アート×マーク展」オリエ アートギャラリー 東京
2018年 個展「大澤悠介展」 ギャラリー元町 神奈川
2018年「第54回神奈川県美術展」 神奈川県民ホールギャラリー 神奈川
2018年 「第 54 回神奈川県美術展 厚木巡回展」厚木市文化会館 神奈川
2018年 「塩田裕未×大澤悠介 二人展」多摩美術大学工芸棟ギャラリー 東京
受賞歴 2018年 第54回神奈川県美術展 工芸部門 美術奨学会記念賞
作品ジャンル ガラス 彫刻
コメント

「記憶」と聞いてあなたの頭はどんなイメージを象るだろうか。それも一般概念的に記憶と呼ぶのをはばかられるような、自分のパーソナリティを構成する要素の、中核を担うようなものの形。 記憶は器に張られた水に垂らされていくインクのようなものだと、私は思っている。 物事を記憶した瞬間から内容はゆっくりと改変を重ね、誇張され、希薄になり、時に他と混ざり合いながら、最後には薄ぼんやりと印象だけを残し私という器の奥底に沈殿する。日常で見つけたごく小さな幸せ。遠い昔の慈しむべき体験。言葉だけでは伝わらない、私を私たらしめるそれらの記憶、忘れたくない物語。いつかは思い出せなくなってしまうそれを、作品に残したいと考え、私は作品を制作している。

塩田裕未

プロフィール
1995年  東京都生まれ
2018年  多摩美術大学美術学部工芸学科ガラスプログラム卒業
2020年  多摩美術大学大学院美術研究科修士課程工芸専攻ガラス研究領域修了予定
展覧会 2017年  工芸学科ガラスプログラム学外展示「1175°C」長池公園 東京
2018年  工芸学科卒業制作展「かがり」青山スパイラルガーデン 東京
2018年  個展「塩田裕未 ガラス作品展」gallery 元町 神奈川
2018年  瀬戸市美術館特別展「GEN ガラス教育機関作品展」 瀬戸市美術館 愛知
2018年  「第 54 回神奈川県美術展」神奈川県民ホール 神奈川
2018年  「第 54 回神奈川県美術展 厚木巡回展」厚木市文化会館 神奈川
2018年  「塩田裕未×大澤悠介 二人展」多摩美術大学工芸棟ギャラリー 東京
2019年  「rooms EXPERIENCE 38」五反田 TOC 東京
2019年  「第 12 回ガラス教育機関合同作品展」東京都美術館 東京
入選歴 2018年  神奈川県美術展 工芸部門 入選
2019年  第8回そば猪口アート公募展 優秀賞
作品ジャンル ガラス 彫刻 レリーフ
コメント

ものや人の「表面」には、そのものの「内側」が色濃く現れていると考えて制作している。 長く生き経験を積んだ人間には皺があるように、まだ無垢な赤ん坊の肌は瑞々しいように。 発芽しようとするエネルギーを持つ種子が肉割れするように、幾年も川を流れた石が滑らかであるように。
表層と内側が調和することで、心象の状態を示す表現とし、それを探求している。



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